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越境(えっきょう)

しばらくの間、新規の学習者の対応に追われ、

ブログを休んでしまっていました。


以前から言及してきましたが、最近、社会が流動的

になり、総じて「多様性」の尊重される傾向が顕著

になっていますね。


現在、大学院入試の対策をおこなっている学習者の

一人は、すでにご両親が、日本に帰化を果たしていて、

ご本人も、将来的に帰化を希望しています。


その方は、積極的に、日本国籍を取得することを

考えていますが、対照的に、不如意な理由から、

日本国内にとどまざるをえない外国人も大勢いる

(コロナと直接関係なく、主として政治的に)

のは、ニュースが伝えるところ。


近代に国家が成立し、国民がその管理のもとに置か

れるずっと以前、ひとびとは、より流動的に、

特別な思い切りも必要とせず、移動をおこない、

「境界」を越えていました。


今日にあっても、一方で国民を守りながら、管理を

怠らない国家の存在は変わりませんが、いわば

ボトムアップ的に自由の気運が満ちてきたことは、

否めない事実でしょう。


私自身は、過去に、どこかの国に帰化しようと

考えたことはありませんでした。

しかし、それも偶然そうであったというだけで、

将来は何があるかわかりません。


ただし、いかなる事態にも備えうるのは、容易で

ないといえ、「知」を鍛えるのには、やぶさか

でないです。












 村雨辰剛(むらさめたつまさ)さんは、

 スウェーデン出身で、2015年、日本に

 帰化しました。

 中学時代に、世界史の授業で日本に興味

 を持ったことがきっかけだそうです。

 厳しい徒弟制度を経て、庭師として独立。

 帰化の際には、お父さんから「戦争が

 起こった時に、日本のために戦えるか?」

 と聞かれ、「はい」と答えたとのこと。


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