明日の投票日を控え、衆院選が、いつになく盛り上がっています。
特に、力を合わせ、与党を切り崩すべく、野党が共闘体制を取って
いるのが、実りを見せそうな気配です。
コロナ、経済、人権が主な争点となっており、前者二つは、
2年以上共有されてきた問題ながら、人権に関しては、国民における
一般的なものとは別に、マイノリティの可視化が進んだことを受け、
当事者の存在に対する認識の高まりがうかがえます。
先日おこなわれた党首討論では、選択的夫婦別姓とLGBT法案に対し、
自民党以外の党首すべてが、賛成の挙手をし、岸田首相は、あたかも
包囲網を敷かれたかのようなかたちとなりました。
興味深いのは、立憲民主党、共産党、れいわ新選組のような革新政党
のみならず、日本維新の会のような保守政党までもが、同性婚の
法整備に言及している点です。
多様性の問題に関しては、外国人の人権にも、当然配慮がおこなわれる
べきで、中でも、留学生の来日問題に、れいわと立憲が、連携し言及
したことは、先日記しました。
しかし、首相は、現在日本で、コロナの感染者数が抑えられている事実
を挙げ、「慎重」第一を繰り返すばかり。
この問題に関しては、野党のみならず専門家からも、「鎖国」か「ザル」※
かでなく、取るべき措置を取り入国を許可すべきという指摘があります。
人口比から、高齢者に比重が傾きがちな政策は、シルバーデモクラシー
とも称され、若者には、諦念と政治への無関心が募っていました。
そこへきて、コロナが在宅の時間を増やしたことから、よりSNSを活用、
非対面でのネットワークを展開し、リベラルな社会運動の機運が、若者の
間で高まっているのも事実です。
「たかが一票」と思わず棄権はしないで! と語りかける啓蒙運動が
促進されたのも、歓迎すべきことでしょう。
これから日本への留学を目指す人は無論、すでに入学したのに、来日できず
苦悩している人の状況を変えるためにも、明日、一票を投じてきます!
※ザル:雑に通してしまうことのたとえ。器の“ざる”から来ている。
10月30日、渋谷で若者らが投票を呼びかける。(NHKニュースより)