開港祭…心ひかれる趣(おもむ)きある響き。
なのに、気づけば終わってる(涙)。
6月2日、3日は、事務所のある港町で、年に一度の
歴史的な祭りが開かれていました。
その1日目、レポートの添削をしていて、夜に花火の
音が聞こえ、「あっ」と。
あまりに短かったので、空耳かと思ったのですが、
市内すべての区において1分間だけ花火を上げたのだ
と、後で知りました。
「密」を避けるため、場所は、すべて非公開だった
そうです。
昨年の開港祭のときも、花火が上がるという情報が
どこからかもれてきて、
「絶対に港の方でしょ!」と、山手の高台に陣取って
いたのですが。
予想は見事にはずれ、もっと遠くの方だったという…
その日も、直前まで何かをしていて、慌てて息を切らせ
坂道を登って行ったのでした。
宝探しに興じる子どものように、ワクワクと…
港町らしく濃い霧が発生し、視界がぼやけ、その霧
の奥から花火の音が聞こえてきたのを、やけにはっきり
と覚えています。
そうですね、かえって風流なひとときでした…
右手奥、現在はホテルが立ち並ぶ海岸通りに
「異人館」が見えます。
当地における開港は、まだ近代も明けない
(つまり江戸時代の)1859年。
この絵が描かれた1870年、港はすでに栄えて
いたのが伝わってきます。