日本語空間

2020年12月8日

サバイバル上等!

最終更新: 2020年12月9日

先日、「12月20日に、卒業論文の原稿を送り、年末までに

添削して返してもらえますか?」という依頼がありました。

かなり「ざっくりした」問い合わせです。

このような場合、原稿を預かる前に、詳細な状況を聞き、

時間を節約。

そして、必ず逆算を行います。

基本的には、依頼者の希望を最優先しますが、今からだと

何ができて何ができないか、より良い方法を提案しています。

たとえば、ただパスできるレベルの体裁に整えるのか?

高い評価を得るレベルまで引き上げるのか?

その後の進路によっても、アプローチの仕方は異なります。

昨年、指導をした院生の方の修士論文は、結果的に優秀賞

を獲得しました。

その方は、博士課程に進み、最終的には研究者となり大学

でポストを得たいという希望だったので、短期間でも

集中して、提出日の午前3時半までスカイプでやり取りを

行い、修士論文を完成させたのです。

締め切りがその日の正午だったので、「寝ないで最終の確認

をします」といっていた声が、今も耳に残っています。

提出直後、大学院の廊下で、副主査の先生に呼び止められ、

「(修論)とても良かったよ!」と称賛されたと聞き、努力

が報われたと感じました。

「〇〇上等」という語があります。

幅広く何にでも使えるものではなく、「やってやるぜ!」、

「どこからでもかかってこいよ」、「満喫しようじゃないか!」

というような威勢のよい響きを伴います。

そう、必ずしもお上品な用例ではありませんが。

あえて言いましょう、「サバイバル上等!」と。

長野県阿智村は、星空が日本一美しいそうです。

肉眼で、天の川(あまのがわ)が見えるとのこと。

    170