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2021年1月24日

大学院進学の意義

最終更新: 2021年1月25日

少し前に、大学と大学院の異なりについて、

おおまかに記しました。

留学生は、自国で高校を卒業し、すぐに日本の

大学に入る人ばかりではなく、入学までに時間を

かけた分、早く卒業したいという気持ちも理解

できます。


 
しかし、内なる想いは想いとして、真に意義ある
 
学びの形態を選択することは、せっかくの留学経験
 
を活かすために肝要。
 

そこで今日は、あらためて大学院進学のメリット
 
について、大きく4つに絞り、述べていきましょう。
 

メリット1 学問を徹底的に究める。
 
「きわめる-究める」の究は、研究の「究」。
 
大学までは、勉強と称されるものが、大学院からは
 
研究に変わる。
 
すでに出ている答えに満足せず、みずから問いを立て、
 
解いていくのが好きな人には向いています。
 
→普通に生活していたら見えない景色に出会えるかも!?
 

メリット2 専門性では最強。
 
特に理系では、修士止まりでも、就職における選択肢
 
が大きく広がります。
 
文系では、実学の分野でMBAを取得する人が増えており、
 
非実学でも、修士で終え、大手企業や公的機関に就職
 
するケースが少なくありません。
 
手厚い待遇を受けられるだけでなく、本当に好きな
 
分野で長く働けるなら、 この上なく幸せですよね。
 

 
メリット3 「最終学歴」を上げられる。
 
学内で大学院へ進む人には、当てはまりませんが。
 
上のレベルを目指す人には、より良い環境を得られるだけ
 
でなく、俗に「学歴ロンダリング」ということばが存在する
 
通りで。
 
→この際、きれいごとではなく。


 
実際に、私が大学院の同じ科で出会った留学生には、

外部から編入した人が複数いました。
 
そして就職活動時に、このような努力は、評価されこそ
 
すれ、マイナスに受け取られることは決してありません!
 

 
その結果、
 
メリット4 自己肯定感が高まる。
 
自信は、さまざまな場面で人間を強くします!
 
目に見える形で一生残る努力の跡は、消えることがない
 
のです。
 

 
特に、修士課程は、わずか2年。

必修単位も、大学のように多くないため、将来の備えを

積極的に行う意義ある自分磨きの時間となるはずです。
 

  京都で行われる新成人による儀式「通し矢(とおしや)」(産経ニュースより)

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