日本語空間

2022年2月11日

オリジナルにこだわり第一歩をしるす!

最終更新: 2022年2月13日

昨夏、東京オリンピックにおいて、エクストリームスポーツと

呼ばれる分野で、日本人の活躍が目立つことに言及した。

現在おこなわれている北京オリンピックでも、昨日、平野歩夢

(ひらのあゆむ)選手が、スノーボードのハーフパイプで、みごと

金メダルを獲得した。

平野選手は、新潟県出身の23歳。

2014年のソチオリンピックでは、史上最年少の15歳で銀メダルを、

平昌オリンピックでも銀メダルを獲得している。

今回、4位となり引退を決めたこの競技のキングオブキングとされる

ショーン・ホワイト選手(アメリカ)は、長年、平野選手の憧れだった

そうだが、両者はともに、スケートボードのフィールドにも足を
 
かけていることが注目される。


 
平野選手は、それを「二刀流」と称しており、他分野でも、複数の
 
競技を並行しておこなうスポーツ選手が出現している。
 

 
ユース・カルチャーとも関わる当該のスポーツは、歴史が浅いからこそ、
 
それに携わる人間が、柔軟に競技に取り組み、活躍のフィールドを

広げていくようすは、魅力的に映る。

今回、平野選手は、オリンピック会場でも「メダル」ということば

を口にしなかったそうだ。

だが、結果として、世界トップの栄冠を授けられたのは、他の選手が

なしえないオリジナルの技を繰り出した点にあった。

彼が、成功させた“トリプルコーク”は、その意味で、真白な雪原に

あらたな第一歩を刻んだのである。

論文の「新規性」は論文の生命そのものだ、と以前に記したが、
 
何をおこなうにしても、オリジナリティにこだわる態度は、「個人」に
 
とどまらない「全体」の状況を進化させるに相違ない。
 

 
己を信じ、わが道を邁進する創造者に祝福あれ!
 

 

370