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書くことの効用

外国語を学習する際、目的によりどのレベルをめざすか

という違いはあっても、書きことばと話しことばでは、

後者の方が身構えずに入っていけるだろう。


ただカジュアルな会話表現だけなら、動画を見て音声を

聞き、シャドーイングをおこなう等により、自分でも

ある程度はマスターできる。


以前にも書いたが、コミュニケーションには、バーバル

なものとノンバーバルなものがあり、一般に考えられて

いるよりも、言語以外の要素が果たす役割が大きいの

である。


それゆえ、母語を使ってコミュニケーションがうまく

取れる人であれば、片言であっても外国語を使って

のコミュニケーションは円滑に運ぶだろう。


何しろ、ことばは話すそばから宙に消えていくので、

対話は、ことばそのもの以上に、場の「印象」に左右

される。


だが、書きことばとなればそうはいかない。


書いたことばは、表現に間違いや不自然さがあっても、

すべて残る。


それを億劫に感じて、文を書きたくない気持ちは

理解できるし、実際にそのような人が多いのは事実

だが、一歩踏み出し、短い作文でも試みれば、

話すだけではわからなかったことが「可視化」される。


たとえば、それは時に「自己分析」として役に立つし、

ロジカルシンキングの強化にも確実につながる。


自分のことは、意外にも自分自身がいちばん知らない

ともいえるし、それを把握することは、立脚点をどこに

定めるかという拠り所となる。

ロジカルシンキングができれば、書くことは無論、

話すことにも応用でき、明晰な話し方が可能となるので

ある。


つまり、勉強にも仕事にも、非常に有用なのだ。


人より抜きん出るためには、ありきたりの自己啓発や

ハウツー本に学ぶのでなく、シンプルに「書くこと」を

始めるのがよい。


それが楽しくなれば、継続も容易になり、書けば書くほど

その効用が実感できるはずである。


Georges Braque ‘Blue & Yellow Bird’

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