日本語空間4月12日1 分夜桜(よざくら)先週の大雨に何とか持ちこたえた桜が、わずかな蕾を残して ほぼ満開であるのを、昨日目にした。 いつも通る道で必ず目に入る樹ながら、見事に咲き切るのは、 1年にわずか数日足らずだと思いしみじみする。 同じ桜であっても、青空の下で見るのか、夜の暗がりの中で...
日本語空間2023年11月27日2 分都市と建築秋になるといつも思い出す詩がある。 あわれな 僕の魂よ おそい秋の午後には 行くがいい 建築と建築とが さびしい影を曳いている 人どおりのすくない 裏道を (立原道造『晩秋』) 最初の2行は、詩としては格別な趣があるわけでは ない抒情的な表現だ。...
日本語空間2023年11月17日2 分熱く/冷たくなぜ論文を執筆するかといえば、具体的な目標を単に達成 するためではなく、やはりそれが自分にとって楽しく、 情熱を注ぎ込める行為であるからなのだが、そのように 「熱い」部分と同時に、「冷めた」部分も欠かせない。 大学院時代、学術論文(修士論文、博士論文等の学位論文...
日本語空間2023年11月13日2 分揺れ続けることば先週まで、秋にしては異常に気温が高いということが ニュースになっていたが、今週の後半に入り、やっと 20度を下回る日が訪れた。 ウォーキングをよくする身としては、むしろこのくらい の気温は歓迎だが、事務所の猫は活動が鈍り、やたら膝 に乗ってこようとする。...