• 日本語空間

双方向性

人にものを「教える」仕事の最たる価値は、同時に「教えられる」こと

でしょう。


教えるためには、回り道をして何十倍も勉強し、その時に備えなければ

なりません。

繰り返し、その営みを続けるうち、教える側にも総合力が高まります。


そう、これほど幸いなことは、他に見当たらないのです。


これまで、大学や大学院入試の指導をおこなったのは、実学専攻の学習者

が多く、対照的に論文指導は、非実学専攻のひとたちがほとんどでした。


入試は、合格という明確な目標があり、論文も、卓越したものであれば、

表彰等の対象になるものの、たった一つの正解がないので、じっくり腰

を据えて取り組むことになります。


前者が、可視的な獲物を追うのであれば、後者は、幻を追いかけるごとく

手ごたえが定かならない、ともいえるでしょう。


私自身は、純然たる実学専攻ではありませんが、仕事を通して実学専攻

の学生とも多く接するので、そこから色々学ばせてもらっています。

また、非実学専攻の学生を指導することになれば、勘所が押さえられる

ため、テーマやモチーフが異なっていても実にすんなりと入っていけます。

働きながら、同時に学ぶという双方向性のなかに身を置けるありがたさ!

さらに、分野を問わない「学際」性を保持し続けることで、『存在の

大いなる連鎖』に関わっていけるのは、無上のよろこびなのです。


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出会いがあれば別れがある。 それは、理(ことわり)なのに、 一抹の寂しさを拭うことができない。 『日本語空間』がスタートしてから、 今までいちばん長く(2年半!)学習 を続けた方が、今月中旬に国へ帰る。 毎週日曜日の晩、PCの画面で顔を 合わせながら、実際にお会いする機会 は一度もなかった。 それでも、何の問題もなく、最後まで 円滑に授業を進められたのは何よりだ。 帰国後は、日本語を使う頻度が減る