先週から今週にかけて、読まねばならない本が山積
していて、ブログの更新が遅れてしまった…
読まねばならないと書いたが、学位論文や投稿論文、
研究計画書のサポートをする際、学習者の方と共に
相当量の読書をこなす。
Pdf形式の論文にも目を通すが、大学院レベルとも
なれば、やはり書籍がメインとなる。
初めて本格的な論文執筆に取り組む場合、「書く」
方にばかり意識が行ってしまうかもしれないが、
実は、その前に「読む」行為が非常に重要となる。
先に断言してしまえば、リファレンスは多ければ多い
ほどよい。
しかし、これは参考文献になるかもしれない、と勘を
働かせて読んでも、「ハズレ」の時も往々にしてある。
そのような時には、がっかりもするだろうが、結果と
して読書が無駄になることはない。
「ハズレ」―内容が薄い―とすぐにわかるようになった
とすれば、それは読むセンスが磨かれてきた証であるし、
「ハズレ」―今回は使える内容でない―と見なした
参考文献が、後になって役立つことも多々あるからだ。
また、書き出す最初の一歩がなかなか踏み出せない時、
書きあぐねた時は、リファレンスが足りていない状態
であることが疑われる。
研究は、あくまでも先行する研究に連なるかたちで
営まれていく。
それゆえ、自分の頭の中だけで考えていても、
アカデミックな記述がおこなえるはずもない。
蛸壺的に内向せず、分野を大胆に横断し、何でも貪欲
に吸収するつもりで、まずは、これでもかというほど
リファレンスを増やそうではないか!