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修士という選択肢

昨日、観測史上最も早い桜の開花が、東京で

確認された。


ここ港町でも、東京に次いで今日、桜が開花

したという。


仕事がやや落ち着いたので、やっと自分自身

の論文に取りかかろうとしていた時、春が

訪れたようである。


昨年の依頼者中、いちばんの難関を共に経験

した方と、昨夜スカイプで話をした。

卒業が決まった直後、偶然のように、いちばん

気になっていた企業の求人があったので、

急いでエントリーシートを書いたとのこと。


元々は4月に帰国の予定だったが、もし入社

できれば、予定を変更して日本で生活を続ける

選択肢も出てきた。


未だ定まっていない身分ながら、そうである

からこそ、未来をとりどりに描くことが可能

なので、「まだどうなるかわかりませんが」

という口調もどこか弾んでいるようだった。


これまでの約1年間を振り返り、感想など教えて

ほしいと頼んだところ、思わぬ返事を聞くことが

できた。


色々勉強になって、論文を書く楽しさを知った

ので「修士もアリかなと思いました」と。

つまり、いったん就職するが、数年後に働き

ながら修士課程に進みたいという希望が出て

きたのだという。


サポートをしてよかったと思えるのは、何より

このようなことばを聞いた時だ。


修士課程は、大学と異なり必修単位が少なく、

それぞれの授業で良い点数を取ることより、

個別な研究で結果を出すことが求められる。


換言すれば、本当に専門的な学びをおこなえる

のは、この修士課程からだともいえるだろう。


それでいて、博士課程に比べ、2年という時間は

あっという間に過ぎる。


人生百年時代ということばが定着し、生涯学習

の機運が高まってきている今日、学びの射程を

少し伸ばすことは、その後の人生をより豊かに

する糧となるだろう。



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