関東は、2月と思えないほど温暖な陽気です。
屋外に出ると、どこからともなく花の香りが漂って
きて、一足早い春の訪れが感じられます。
さて、大学入試に比し、大学院入試が難しい点に、
マニュアル的な対策が功を奏しづらいことが挙げられ
ます。
大学入試のように、たとえば筆記試験(マークシート
方式…)においてすべての科目で満点を取れば合格!
などとは決してならない。
一昨日の相談者が話していたように、院試の筆記試験
は基本、手書きの論述方式なので、外国人にとっては
「厳しい」。
そこで立ちはだかるのが、専門的知識とアカデミック
ライティングという二つの壁です。
前者は、なさ過ぎれば論外となるので、可能な限り「叩き
込む」べし。
後者も、基本的な作法(さほう)は習得し、同じ内容
でも、より「見栄え」がする表現をおこなうことで加点
が見込めます。
しかし、このような種類の筆記試験は、授業について
いけるかどうかを見るベースの評価に過ぎません。
無論、当該の試験で高い点数を取るに越したことはありま
せんが、より重要視されるのは、各人の研究テーマと言える
でしょう。
換言すれば、研究テーマの希少性、独創性は、審査をする
教員に必ずやアピールするはず。
「日本語空間」を開始して間もないころ、国立大学院の
修士課程に在籍する留学生の修士論文をサポートしたこと
があります。
依頼時、既に締め切りまで1か月で、半分くらいしか完成
していなかったものを、何とか10万字強の論文にして提出。
→超サバイバルながら、オリジナルアイディアがあったので、
何とかなった…!
結果として、当該の論文は「優秀賞」を受賞しました。
その後の博士課程の筆記試験では、予想していなかった問題
が出されたそうで、本人は、内容を100%は把握できなかった
と語っていたにもかかわらず、めでたく合格。
やはり、研究テーマがユニークであり、それを確信的に設定
していることは、他の面の不足を補うという例でしょう。
他者にない己の強みは何か?
自分自身でそれを引き出せなくとも、ブレインストーミング
で引き出せる場合があり、「日本語空間」では、そのような
サポートを常におこなっています。
己の強みを意識的に押し出し、研究計画書や面接(両者は連動)
で、一歩先んじましょう
春節のカウントダウン始まる。