連日の猛暑に加え、今年いちばんの繁忙期となり、
あっという間にブログの更新が滞る・・・
反省、また反省(汗)。
さて、論文を書くとき、何がたのしいかといえば、
やはり「構想を練る」行為だろう。
私自身の研究は、繰り返し述べてきた通り、学際
的なアプローチを取っているので、総体的に自由度
が高い。
それは、一面伸びやかでありながら、縛りが少ない
分、取りとめがなくなる危うさもある。
たとえれば、大海に小舟を浮かべ、一人漕ぎ出す
ような・・・
しかし、自身が在籍したゼミの指導教員も、やはり
このような方法で研究をおこなっていたのだから、
ただ、師の背中を見て歩んできたような気もする。 分野や、指導教員の異なりにより、現役の学生に
とっても、執筆における自由の度合いはさまざまだ。
現在、大学の卒業論文をサポートしている学生は、
ゼミであまり厳しいこともいわれないかわりに、
ほぼ放任状態らしい。
そのため、困って、こちらにサポートを依頼してきた
のだが、だったらそれを逆手に取り、オリジナリティ
の高い論文を目指せばいい。
最初にカウンセリングをしたとき、章立てをしてあり、
参考文献も相当数読んでいたのは、立派だと感じた。
ただし、論文を書くのが初めてのため、構成まで意識
が及んでおらず、平板に項目を並べていった形だった。
つまり、客観的な事実をつないだだけなので、大切
な要素である「分析」が入っていない。
そこで、ブレインストーミングをしながら、大枠は
そのままにして、立体的に章立てを起こしていった。
このようなやりとりが、新規性やオリジナリティを
手繰り寄せ、無難な論文が大論文に「化ける」こと
もある。
有限な時間の中でも、最適解を探し出そう!